人間は高い社会性を持つ動物であり、気持ちを共有させることで、お互いを高めあい価値観を共有し、文明を発達させていった。 人を思いやる気持ちは誰にでもあるはずなのだが、時として他者への共感よりも自分の利益を優先させてしまうことがある。 逆に、普通なら考えられないような、おかしなことにうっかり騙されてしまうこともある。実はこれ、脳の働きにあるようだ。 米研究者の最新の研究によると、我々の脳は他者への共感と分析的思考を両立できないということが明らかになった。 脳が他者への共感に関して作業している時、冷静に何かを分析する作業へのネットワークは遮断されてしまうという。その逆もしかりだ。 脳は共感と分析を同時に上手く処理することができない 米オハイオ州ケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究によると、「共感」に使われる脳の神経回路網が活発になるときは、「分析的思考」に使われる神経回路網が抑圧されることが明