セットトップボックスに活路を見いだそうとする通信企業が増えている背景には、あふれるほどのコンテンツ、ユーザーニーズの多様化、時間編成で番組を見せる放送システムと現代人の生活スタイルのズレなどなど、さまざまな理由がある。 しかし、これらは環境の変化であって、各企業の本当の目的(モチベーション)ではない。例えば前回取り上げたNTT西日本の「光BOX+」は、彼らが展開している光通信回線を用いた動画配信サービスと競合しているように思える。もちろん、光BOX+では地上デジタル放送などは見ることができないが、テレビとインターネット回線を使って何か楽しみたいというユーザーの時間を使う、という意味では競合。他社回線で光BOX+を使ってもいい。 しかし、NTT西日本の清水氏は、「まずはテレビという身近なデバイスを通じて、ネットの世界にある情報を受け身で楽しんでもらう。インターネットを積極的に使っていない世代
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