「発想悪循環症候群」患者にならないために──その傾向と予防:樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」 長年「アイデアマラソン」を研究している筆者が発見した“症候群”がある。それは、同じ発想がぐるぐる頭の中を巡る「発想悪循環症候群」である。この症候群の傾向と予防法とは──。 長年「アイデアマラソン」を研究している筆者は、ある症状を発見した。人間の脳は、実にさまざまなことを毎日思い付いている。しかし脳は、せっかく思い付いたことをすぐに忘却しようともするのだ。しかも、たちが悪いことに思い付いたことすら忘れるのである。 筆者は、この症状に「発想悪循環症候群」と命名した。本当に根こそぎ忘れるもので、同じ発想が何度も現れては、周囲に「お前、それ話すの3回目だぞ」とか「毎回同じことばかり言って」とか言われることになるから困る。これが恐ろしい「発想悪循環症候群」だ。同じ発想に脳の“キャッシュメモリ”が占有さ
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