いま、札幌で争われている裁判が注目を集めている。北海道みやげ土産「白い恋人」で知られる石屋製菓が、パロディ商品「面白い恋人」を販売する大阪の吉本興業に対して販売差し止めを求めているのだ。吉本は「パロディは大切な笑いの文化」と主張。一方、石屋製菓は「面白くもなんともない」と全面的に対立する。 商標権や著作権などの侵害の恐れがあるパロディは、“本家”の寛容な精神や、社会の理解のもとで成り立つグレーな領域で、日本では明確な基準はない。しかし海外ではパロディの規準を決めている国もある。こうした中、文化庁も、パロディに関する法律を定める検討を開始した。番組では、パロディの境界線を巡る議論を取材。笑いをどこまで許容できるのか、日本社会の“懐の深さ”を探る。 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3312.html