尾野真千子と真木よう子。凛とした美しさと確かな演技で、映画に圧倒的なパワーを与えるふたり。そんな実力派女優のふたりが、子供を守る“母親”役として共演を果たすのが、是枝裕和監督最新作『そして父になる』(2013年9月28日より全国公開)だ。 本作は、過酷な現実にさらされた二組の家族を描く物語。6年間愛情を注ぎ、育ててきた息子は、病院で取り違えられた他人の子だった……。実の子か育ての子か、迫られる無情な選択。「血のつながりとは、家族とはいったい何?」と、誰しもが魂に問わずにはいられないヒューマンドラマに仕上がり、第66回カンヌ国際映画祭では、審査員賞に輝いた。 尾野が演じるのは、都心の高級マンションで暮らすエリート夫(福山雅治)の妻・みどり、真木は小さな電気店を営む夫(リリー・フランキー)と、にぎやかな家庭を築いてきた妻・ゆかりに扮し、それぞれが葛藤する母の思いを見事にスクリーンに表出させた。
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