聞き飽きた「いだてん」の視聴率が低いというニュース筆者は毎年大河ドラマを見ているが、中でも今年の「いだてん」はこれまでと趣向も変わった企画でよりいっそう楽しみにしている。ところが2月あたりから「いだてんの視聴率が低い」ことを槍玉に挙げるネット記事が目立ってきた。特に「大河史上最速で10%割れ」と、なぜか10%を切ったことが大河ドラマの成否を決めるかのような記事には正直不快になった。10%に何か根拠があるのだろうか。なんとなくキリがいいから書いているだけだろう。 果敢に新しい題材を新しい手法で描こうとチャレンジをするドラマに対し、これまでの視聴率と比べたりキリのいい数字を切ったからと批判することにどんな意義があるのだろう。それに世帯視聴率はもはやメインの指標ではない。 筆者はこのところ、世帯視聴率をもとにテレビ番組を論じる風潮に警鐘を鳴らしてきた。実際に、関東ではテレビCM枠の取引に世帯では