米サンフランシスコのLS9社が、大腸菌でディーゼル油を生産する方法を開発した。この方法は、従来よりも効率よく糖類を軽油に変換できる上に、同社はディーゼル油生産に関連する酵素を初めて特定している点が新しいそうだ(Greentech Media、Xconomy)。米国ではバイオ・エタノールが普及してきているが、経済性に疑問の声もある。効率の良いバイオ・ディーゼルが取って代わるかも知れ無い。 ガソリンや軽油の主成分は、アルカンと呼ばれる鎖式飽和炭化水素の仲間のうち、長鎖アルカンと呼ばれる分子である。同社のエンジニアは、天然で長鎖アルカンを生産する酵素を持つシアノバクテリアと、近縁だが酵素を持たないシアノバクテリアの遺伝子を比較し、長鎖アルカンの生産に関わる酵素の遺伝子を特定した。そして、この酵素の遺伝子を大腸菌に組み込み、C13~C17のアルカンとアルケンを分泌するようにした。 大腸菌はシアノバ