viには「exモード」と呼ばれるモードがあります。exは、vi以前に使用されていたラインエディターです。現在では単独で用いられることは、めったにありませんが、その遺産はviの内部に生き残っています。その機能のうちのいくつかは、viのコマンドモードを強化する役割をはたしています。単なる補助ではなく、むしろviの一部と思ってください。 exモードに移るには :(コロン)を押します。すると、カーソルは最下行に移動します。exモードのコマンドは、この行に打ち込みます。 exコマンドの中で最も頻繁に用いられるのが、置換コマンドs です。 :s/文字列1/文字列2/ この命令は、カーソルのあった行の中の、文字列1を文字列2に置き換えます。 たとえば、 :s/dog/cat/ のようにすれば、行の中のdogがcatに置き換わります。最後の/は省略可能で、 :s/dog/cat でも同じことです。ただし