文部科学省は17日、国語と英語の2教科間の溝を埋めるため、小中学校・高校に新教科「外来語」を導入することを決めた。長らく教育者の間で論争となってきた「国語が先か、英語が先か」の問題解消に向けて、文科省が独自の態度を示したかたちだ。 「日本人が英語を使いこなせないのは、早期の英語教育を怠ってきたからだ」との観点から、今年度より小学校の必修科目として英語を導入することが決まっている。だが、教育関係者からは「将来使うかどうか分からない英語よりもまず国語教育の充実を図るべきではないか」との意見も依然根強い。 このような声に対し、文科省は昨年、内外の有識者からなる検討委員会を発足。限られた授業時間の中で、この2教科をどのように定着させるか議論を行ってきた。 委員会では「サッカー」「ファイル」「プレイ」など、英語をカタカナ表記にした外来語の役割に注目。英語が苦手でも、これらの言葉はすでに日本語として定