何度も来ると言われた“電子書籍元年”。しかし、実際は期待ばかりが先行し、その中身は伴っていないのが現状。そんな電子書籍の未来について描かれた本が、1月25日に発売された。AmazonのKindleで個人出版し、空前の大ヒットを叩き出した鈴木みそが描く『ナナのリテラシー』(KADOKAWA エンターブレイン)だ。この本では、彼が自身の体験をもとに、自分を「鈴木みそ吉」というキャラクターで登場させながら、電子書籍を始めるまでのやり取りなどを描いている。そこから、電子書籍の未来やAmazonで電子書籍を自費出版するコツなどを紹介してみよう。 物語は、天才コンサルタントの仁五郎の会社に高校生の許斐七海が職場体験にやって来たところから始まる。この仁五郎のもとにやってきた出版社に対して、彼はデータを基に電子書籍について語っていくのだ。本の未来形として期待されていた電子書籍だが、実際はなかなか売上が伸び