電気椅子は死刑の執行具の一つであり、死刑囚に高電圧を加え死に至らしめるというものだ。アメリカでは、絞首刑の廃止論が高まりを見せ、電気処刑の使用を許可する初めての法律が1889年1月1日に施行され、1890年8月6日、ニューヨーク州のオーバーン刑務所にて、電気椅子による初の死刑執行が行われた。 その後1928年、ニューヨーク州シンシン刑務所で、電気椅子での死刑執行の様子が初めて写真におさめられた。 この画像を大きなサイズで見る1928年、保険金殺人を犯したルース・スナイダーの電気椅子での死刑の写真 1925年、ニューヨーク、クイーンズに住む主婦ルース・スナイダーは、雑誌のアート編集者のアルバート・スナイダーと結婚していたが、コルセットセールスマンのジャッド・グレイいい仲になり、三年近くも隠れて不倫を続けていた。 1927年3月12日、ルースとジャッドはアルバートを亡きものにする計画をたてる。