2013-12-11 日記の文体 日常 『沈むフランシス』を読んでいて、つい昨日まで読んでいた『冬のフロスト』とは打って変わったいかにも文学的香りにクラクラめまいがしそう。ほんの少し昔、まだ個人がHPを作って遊んでいたころ、僕のHP備えつけのレンタル掲示板に「そのとき読んでいる本によって日記の文体が変わるのが面白い」という書き込みをもらったことがある。だけど僕はとっさに、これはバカにされているんだと思ってカチンときた。確か夏目漱石全集を片っ端から読み漁っていた時期だったか、何度目かの個人的な庄野潤三ブームのときだったかなあ。つまり件の書き込みを、僕は、そのときどきの読んでいる本に影響されて自分の文体というものが定まっていない、と言われたように解釈したわけだ。いやまあ、実際そういう趣旨のことだったのかもしれない。でもいま思い出すと顔から火が出そうなくらい恥ずかしいのは、文体云々って、たかが日