要約 需要が多い薬用作物のうち「トウキ」、「ミシマサイコ」、「カンゾウ」、「オタネニンジン」および「シャクヤク」の5作目について、作業の省力化、低コスト化と安定生産に資するためのマニュアルである。導入事例や経営モデルも収録し、薬用作物導入の参考になる。 キーワード:中山間地域、産地形成、生薬、漢方製剤 担当:西日本農業研究センター・中山間畑作園芸研究領域・施設園芸グループ 代表連絡先: 分類:研究成果情報 背景・ねらい 医薬品原料として使用される生薬は、約9割を輸入に頼っており、一部生薬では輸出制限がかかるなど安定的な調達が難しい状況になりつつある。一方、生薬原料となる薬用作物の国内生産拡大への要求の高まりに加え、薬用作物は耕作放棄地の活用や中山間地域の活性化につながる作目としても期待されている。しかし、多くの作目で輸入品に対抗し得る価格と品質の産品を国内で安定生産することが困難であり、そ