総合論壇誌の休刊が相次いでいる。 昨年は『論座』『月刊現代』の灯火が消えた。 今年に入っても『諸君!』が5月1日に発売の6月号が最終刊となった。 論壇誌はもはや使命を終えたと言うことなのだろうか。ブログなどのネット論壇がそれに代わろうとしているのだろうか。 その問題をここでは一度、時計の針を逆転させ、休刊誌の創刊の経緯にまでさかのぼって考えてみたい。 例えば『諸君!』は今から40年前に、当時の文藝春秋社長だった池島信平の肝いりで創刊された。 自由な発言を認める編集の振り幅 池島がそこに込めた思いは、ふつうであれば編集長に委せるであろう巻末の「創刊にあたって」の言葉を、社長自ら筆を執って書いたことにうかがえる。少し長くなるが引用してみよう。 諸君! わたくしたちは、いまみなさんに呼びかけたいこと、訴えたいことが、山ほどもあります。戦後24年、考えてみれば、4分の1世紀に当たります。この間に、
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