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2020年ももうすぐ終わるので、読んでおもしろかったノンフィクションを振り返っていこうかと。今年はまるっと本の雑誌でノンフィクションの新刊ガイドを担当しており、例年よりもたくさん読んだような、あまり変わらないような。とはいえ、おもしろいノンフィクションには山ほど出会ったので、思い出しながら書いていく。 まずは科学系から! LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント発売日: 2020/09/01メディア: Kindle版科学系のノンフィクションの中で最もおもしろかったのはなにかといえば、デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラントによる『LIFESPAN 老いなき世界』になる。シンクレアは老化の原因と若返りの方法に関する世界的な権威で、老化は克服できる病であり、克服すべきだ、とこの本の中で強烈に主張している。ほとんどすべての
てんとろり/えーえんとくちから [著]笹井宏之[評者]穂村弘(歌人)[掲載]2011年4月10日著者:笹井 宏之 出版社:書肆侃侃房 価格:¥ 1,365 ■孤独がうつくしく結晶化 2冊の短歌集の作者は、2009年に26歳で急逝した笹井宏之。『てんとろり』は第1歌集『ひとさらい』に続く第2歌集、『えーえんとくちから』は全体から選出された作品集である。 〈次々と涙のつぶを押し出してしまうまぶたのちから かなしい〉 涙が生まれることではなく、「まぶたのちから」がそれを外に押し出してしまうことが「かなしい」のだろう。泣く、という自らの行為をみつめる力の強さが際立っている。身の回りの何でもないものが顕微鏡のレンズの中で驚くほど綺麗(きれい)にみえるように、作中の〈私〉の眼差(まなざ)しを通すことで「かなしい」がやさしいを帯び、うつくしいに近づいてゆく。 〈本当は誰かにきいてほしかった悲鳴をハンカ
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