4月に第一回投票が迫ったフランス大統領選挙は。候補者の討論会も始まり、佳境に入ってきた。候補者は11人だが、実質的には、ルペン(極右)、フィヨン(中道右派)、マクロン(中道左派・オランド政権の元閣僚に中道派が合流)、アモン(左派・社会党)、メランション(左派・社会党左派分離組&共産党)という組み合わせ。 そのなかで最有力候補であるマクロン元経済相が一種の徴兵制度復活を提案して波紋を広げている。ヨーロッパでは、軍事技術の高度化を受けて1990年代から2000年代初頭にかけて徴兵制度が廃止されたのだが、最近、移民問題やテロ対策を受けて兵役復活の動きが急だ。 とくに男女ともに義務化するのがトレンドになってきており、スウェーデンはすでに6ヶ月の兵役を開始したし、ドイツでもメルケルが復活もあり得るとしている。 フランスでは、すでに、ルペン、メランションの最右翼と最左翼の候補が復活を公約にしているが、