従業員の9割が契約社員と派遣社員なこの会社で、正社員になりたい者が必死に手を挙げても登用せず、採用活動に派手にお金をかけて新卒を採るのは何故なんだろう。 同じ仕事をしているのに、長く勤めている経験者より今年入った新卒の方がずっと年収が高いのは、どうしたって納得できない。彼らはカレンダーどおりに休みをとり、年末年始の休暇もある。彼らにはボーナスがある。退職金制度がある。福利厚生も厚い。私たちは彼らの代わりに休日・夜間・年末年始問わず働く。 他社での経験者を正社員として中途採用するのはわかるんだ。経験と実績を買って雇用されるということで。でも新卒は納得いかない。「卒論書くために初めてパソコンさわりました」なんて学生をシステム運用の現場に入れようというのがわからない。伸びしろなんていう不確かなものを買うのなら、今現在現場を支えている契約社員をひとりでも、正社員に登用したほうが確実じゃないのか?