リオ五輪開催と重なり苦戦が続く今期の民放ドラマで唯一奮闘しているのが『家売るオンナ』(日本テレビ系)。その好調の要因にはいくつかのポイントが挙げられるが、なかでも特筆すべきは、主人公・三軒家万智(さんげんやまち)を演じる北川景子の“無表情”演技。今どきなかなかいないであろう、部下にめっぽう厳しくやりすぎ感もある女性リーダーだが、その生真面目すぎる硬さが周囲とのギャップでコミカルにも描かれている。北川にとってDAIGOとの結婚後初ドラマとなる今作だが、そんなひとクセあるキャラクターの熱演で好感度が急上昇している。 【写真】片づけられない女の汚部屋に踏み込んだ北川景子 ◆かつての大映ドラマ彷彿とさせるケレン味溢れる演出も好印象 今作の好調の理由としては、まず見やすさで最近好まれる1話完結のスピード感があげられる。さらに仲村トオル演じる“実は仕事ができるキレもの?”ダメ課長ぶりや、イモトアヤコ