【北京=竹腰雅彦】中国江蘇省徐州市で19日夜、約3000人が米アップルのスマートフォン「iPhone」などの専売店を取り囲み、「米国製品排斥」などを叫ぶ騒ぎが起きていたことがわかった。 香港フェニックステレビのニュースサイトが伝えた。 南シナ海の仲裁裁判判決を巡り、中国政府が米国や日本に批判の矛先を向ける中、中国国内で数千人規模の抗議活動が確認されたのは初めて。 騒ぎは、同店に近いケンタッキー・フライド・チキン店前で始まり、首謀者が「アップルの携帯電話を追い出せ」と拡声機で叫んだ後、数十人がアップルの店に押し入った。破壊行為はなかった。店を取り囲んだ約3000人の群衆には100人以上の私服警察官が交じっていたといい、当局の監視下で行われたとみられる。