遠隔地にある本社と支社、あるいは営業所などをネットワークで結ぶ方法として、VPN(Virtual Private Network)を利用する例が急速に増えている。 従来、このようなWANを構築するには、高価な専用線を契約するなどの必要があった。接続方法としては、高速だが非常に高価なFTTH(光ファイバ)から、低速ながら安価なISDN(64kbps)までを選択可能である。「専用線」は文字通り、契約者専用に敷設された通信回線であるから、基本的には利用可能な帯域全体を占有できるし、データ漏えいや攻撃などの危険も基本的にはない。しかしこれらは、接続2点間の距離に応じて通信料金が値上がりするしくみで、料金水準もかなり高い(低速な64kbpsのデジタル専用線の場合、距離が15kmまでで月額8万円弱。同15kmの6Mbpsのデジタル回線は月額70万円以上。NTT東日本「ディジタル専用サービス」調べ=20
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