少し前のことだが,2006年4月,東レの情報システム部門を中心とした,EIP(Enterprise Information Portal)システムのプロジェクト・チームは,経営層から成果を認められ,社長賞を贈られた。 画期的なEIPシステムを開発したから,というわけではない。社長賞を得た最大の要因は,EIPシステムを開発した後の取り組みにあった。その取り組みとは,導入したEIPシステムの利用状況をチェックし,素早く改善につなげ,社内の各現場での利用をいち早く定着させたことだった。 利用状況をチェックし矢継ぎ早に改善 具体的にはこんな具合だ。まず,利用の浸透度合いを表す評価指標としてログイン・ユーザー数(ユニーク・ユーザー数)を設定。週次で部署ごとに集計し,利用が進んでいる部署を見つけ出した。その上で,利用が進んでいる部署におけるEIPシステムの活用の仕方を調べ,ベストプラクティスとして他部
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