鳥取県の大麻栽培者の許可を得て麻栽培による町おこしに取り組んでいた会社代表が、大麻取締法違反の疑いで厚生労働省麻薬取締部に逮捕されていたことが17日、分かった。 麻薬取締部によると、大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたのは鳥取県智頭町の大麻加工品製造業「八十八や」代表、上野俊彦容疑者(37)。逮捕容疑は今月4日、自宅にポリ袋に入れた大麻計88グラムを所持していたとしている。麻薬取締部によると、「他人からもらった。使用する目的で所持していた」と容疑を認めているという。 上野容疑者が県の栽培許可を得ていたのは、麻薬成分がほとんど入っていない産業用の大麻で、麻薬取締部は逮捕時に所持していた大麻は栽培していた大麻とは別のものとみて鑑定を進めている。 県によると、上野容疑者は「智頭町で麻を使った伝統の布の復活をしたい」として、平成25年に大麻栽培者の許可を取得していた。