続々・ツキの研究 樋口式ルーレットのノウハウ:樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」(1/2 ページ) 今回は書く前になって躊躇(ちゅうちょ)し始めた。書いたら筆者のツキが消えてしまうのではないか、と感じたからだ。今から書く方法を筆者の頭の中にひらめかせたツキの女神が、「ただし、人に秘密を話してはならぬぞよ。話すと、今後は全部ドボンじゃ」と言ったのを、筆者は愚かにも、忘れてしまっているのではないか。 しかし、原稿を鬼のように催促する編集者の鋭い爪が怖くて、とうとう書くことにした。ただし、ここで言う賭けごとは、マージャンでもパチンコでもない。ましてや、営業部長が部員に「お前がこの注文を取れるか、取れないか、夕食1回賭けるか」という、ホンワカした賭けでもない。 筆者が今回書くのは(日本ではいまだ許されぬ)カジノでの賭けで、海外のことなのだ。それもルーレット限定である。回転する大きな円盤には、0