境界性人格障害とは 1.人格障害とは 人格障害とはパーソナリティ障害とも呼ばれ、心の発達障害としてこの10年位の間に注目されるようになってきました。人間は生まれ育っていく中で様々な個性を獲得しながら、成長・発達を続けてゆきます。十人十色といわれるように、陽気、几帳面、怒りっぽい、神経質、おおらか、など性格を表す言葉は数え上げればキリがありません。 このように誰もが様々な性格を持っており、それが個性となっているわけですが、この性格や個性が極端に偏っているため、社会生活を送る上で自分も他人も苦しませることになる人がいます。こうした人々のことを精神医学の分野では「パーソナリティ・ディスオーダー」と呼ぶようになり、日本では「人格障害」と呼ばれるようになりました。 以下に、人格障害の特徴を示します。 �@ その人の属する文化のなかで、著しく偏った思考や行動で、それらは物事の解釈、感情、対人関係、