【ロサンゼルス=松尾理也】「やりかたしだいでは子供はテレビゲームによって社会性をはぐくむ」。テレビゲームに熱中しすぎると社会性のない大人に育つという俗説とは逆の調査結果が16日、米国の社会調査で定評のあるピュー・リサーチセンター(ワシントン)から発表された。 テレビゲームが子供に及ぼす影響は米国でもしばしば議論となっている。報告書は「ゲームに熱中することで、社会とのかかわりを持てない人格に育つのではないかとの心配を裏付けるようなデータは見あたらなかった」としている。 報告書によると、ゲームを「1人でプレーする」子供は24%と少数派で、ほとんどは友達と一緒に楽しんでいることがわかった。このうち63%がゲーム中に、友達が過度に攻撃的になった」という半面、78%が「そうした友達に注意した経験がある」と答え、必ずしも悪影響だけとはいえないことも浮かび上がった。 さらに、友達と一緒にゲームをする子供