指揮者の小沢征爾さんが9日、国会内に民主党の小沢幹事長を訪ね、政府の行政刷新会議の事業仕分けで音楽関連予算が縮減の判定を受けたことに抗議した。 小沢征爾さんが「オーケストラ団体は貧乏だ。補助金を削るのは無理だ」と訴えたのに対し、小沢幹事長は「よく分かった。政府に伝える」と応じた。 小沢征爾さんは会談後、「同じ『小沢』だからあてにしている」と記者団に述べる一方、「(補助金の受け皿の)財団、国立劇場には音楽が分からない役人がいっぱいいる。それこそ無駄だ」と怒りをぶちまけた。
世界のオザワが日本のオザワに陳情−。 世界的な指揮者の小澤征爾さんが9日、国会内に民主党の小沢一郎幹事長を訪ね、「民間のオーケストラは貧乏だ。財団がないとお金が入らないシステムを変えるべきだ。財団には天下りもあり、国立劇場の中にも音楽を全く分からない役人がたくさんいる」と述べ、無駄の排除とオーケストラ関連の予算確保を訴えた=写真。 これに対し小沢幹事長は「よく分かりました。政府に伝えます」と応じた。 陳情の冒頭に小沢幹事長が「同じオザワだね。こっちは一番評判が悪いほうで…」と苦笑気味に語ると、小澤さんは「同じ名前だから前から非常に興味を持っていました。僕も音楽界で嫌われているから同じだ」と応じ、意気投合していた。
「これも重要な教育なのに」−。行政刷新会議の事業仕分けで文化・芸術に関する予算が軒並み削減、見直しの判定を受ける中、オーケストラなど芸術家が学校現場で鑑賞会を行う事業も「圧倒的な縮減」の対象となり、現場に波紋が広がっている。中には年間公演の2割をこの事業が占めるオーケストラもあり、予算の「縮減」が存続問題にも発展する恐れがでてきた。 (安田奈緒美)●大フィルが来た 大阪フィルハーモニー交響楽団は今週、和歌山県内の小・中学校を回っている。文化庁の「本物の舞台芸術体験事業」の一環だ。 25日は電車を乗り継いでJR加茂郷駅近くの海南市立下津第2中学校に出向いた。全校生徒約250人が集まった体育館で、楽器紹介や生徒が指揮するコーナーを経て、最後はエルガーの「威風堂々」を演奏。最初は煙たがっていた男子生徒も終わりには食い入るように舞台を見ていた。 「汗が出るほど感動した」「オーケストラを呼んでくれ
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