新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 40代が転職する職場 僕が生まれて初めて転職したのは36歳の時だった。転職しようと会社を辞めてみて最初に気づいたことは、普通の転職雑誌に載っている上限年齢がほぼ例外なく35歳になっていることだった。36歳以上の世代にとって、転職市場はそれほど大きくはない。 一言で「転職」といっても色々あるが、営業マンが同業他社で営業を行うようなケース、つまり同じ仕事で会社を変わる「転社」であれば、36歳以上でも比較的可能性はある。けれども、違う業種で違う仕事にチャレンジする