おサイフケータイの登場により、携帯電話のリアルビジネスとの連携が注目されているが、その一方で目が離せないのがモバイルコマースの成長と普及だ。モバイルコンテンツフォーラムの統計資料によると、2004年のモバイルコマース市場は2013億円。この金額はモバイルコンテンツ市場より少ないものの、前年比成長率はモバイルコンテンツ市場の122%に対して、モバイルコマースは145%と23ポイントほど上回っている。 3Gの普及により、パケット料金定額制が当たりまえになる中、モバイルEコマースはどこまで成長するのか。また、新たな決済サービスやメディア連携はどのように浸透していくのか。KDDIコンテンツ・メディア事業本部コンテンツEC本部長兼ECビジネス部長の長島孝志氏に話を聞いた。 ケータイユーザーに使いやすいものを作る 携帯電話のEコマースの“起爆剤”になったのは、通信料金の低廉化と定額制の導入である。ユー