映画の舞台になった「ヤセの断崖(だんがい)」は観光客でにぎわっている=志賀町 石川県金沢市や能登半島を舞台にした松本清張原作の映画「ゼロの焦点」に、県内外の観光関係者が熱い視線を送っている。映画の影響でロケ地となった志賀町の名所には観光客が訪れ、小説の舞台を巡るツアーも売り出された。同作は1961年の映画化でも「能登ブーム」のきっかけとなったといわれ、「ブームの再来を」という期待も高まっている。 先月14日の映画公開から1週間後の週末、志賀町の観光地「ヤセの断崖(だんがい)」の駐車場は神戸や岐阜など他県ナンバーで埋まり、車は県道にまであふれた。東京都町田市から能登町の友人宅に遊びに来たという会社員の輿石友紀さん(39)は、ロケ地となった断崖などの豪快な景色を眺めながら「来る前日に映画を見たので、ぜひ連れてきてほしいとお願いしました。すごい自然ですね」と感心していた。 映画「ゼロの焦点