⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム 能登半島地震の被災現場を訪ねた(26日)。家屋被害が集中しているのは、輪島市門前町や河井町などだ。中でも、門前町道下(とうげ)地区では一気に50戸が全壊し、余震があるごとにその数が増えている。以下はそこで見たマスメディアの光景だ。 倒壊の瞬間を期待するカメラマン 道下には地元テレビ局をはじめ、東京キー局のSNG車(通信衛星を使った映像素材をリアルタイム伝送)が6台あった。NHK、日本テレビ、TBS、新潟テレビ21(テレビ朝日系)、テレビ東京、石川テレビ(フジ系)と日本のテレビ系列が勢ぞろいしている。朝、昼、夜のニュース番組に中継を入れるためだ。 通りを歩いていると、テレビカメラを据えつけたグループがあった。中には、スチールカメラを持ったカメラマンもいる。彼らが見つめて方向はただ一
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