(もり・ひろし=新語ウォッチャー) 学校の現場で、モンスターペアレントによる理不尽な行動が問題になっている。担任教師や学校に対し、自分の子に関する「理不尽な苦情」や「無理難題な要求」を突きつける保護者のことだ。担任教師の中にはこのような苦情や要求に対応する過程で、精神的に追い込まれる人もいる。一部の学校や教育委員会からは、対策チームを設置したり、地域との連携強化を模索する動きも出てきた。しかし、本格的な対応は今後の課題だ。 模擬試験と重なったので運動会の日取りを変えてほしい モンスターペアレントが学校に持ち込む苦情や要望は、常軌を逸脱している。「自分の子供はテニスが得意だが、学校にはテニス部がないので作ってほしい」。「下校途中に友達とけんかしてけがをしたので、学校は慰謝料を払ってほしい」。「模擬試験と運動会の日付が重なってしまったので運動会の日付を変えてほしい」。「子供はピーマンが嫌