「ひとの数だけ可能性がある。」では、前半と後半で ちがうはなしをかいた。 前半では、人間のありかたを認識するさいに、ふたとおりのアプローチがあることを論じた。 ひとつには、「ふつう」な人間なるものを設定し、その「ふつう」という概念から はずれた「当たり前でないこと」を、どのように うけとめるかという問題設定 もうひとつは、「これも それも あたりまえである」というアプローチ この、「これも それも あたりまえである」というのは なにも、ただたんに多様性を指摘するだけで満足するつもりで かいているのではない。「人間の価値観や行動様式、すがた かたちは、ものすごく多種多様」であることを きちんと把握するなら、社会があまりに排他的に設計されていることに気づかされる。そして、そこで「「配慮の平等」という視点」にたって、社会を変革する必要性を認識し、具体的に社会をかえていこうと主張しているのだ。 は