ペル方程式 次の形の不定方程式は、数学のいろいろなところで現れる。 この方程式は、ペル方程式 といわれる。 もっとも、ペル自身は、この方程式とは無関係らしいが、オイラーによって誤解された後、 そう呼ばれ続けているそうだ。 フェルマー(1601~1665)が出した次の問題(1657年): X2-61Y2=1 の自然数解を求めよ。 が、そもそもの発端である。 ( (1766319049,226153980) が解になる!) ペル方程式が必ず解を持つことは、ラグランジュ(1766年頃)により示されている。また、 解を能率よく計算する方法も、ブラウンカー、ウォリス(1657年)、オイラー(1753年)に より、既に見出されている。(具体例はこちらを参照) ペル方程式に関連して、基本事項を整理しておこう。 (1) は無理数である。 (2) 集合 ()={ x+y | x∈ 、y∈ 、 は有理数全体