安倍晋三内閣が北朝鮮の弾道ミサイル対処のためとして陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定しました。取得費は2基で2千億円近くに上ります。2004年度から整備が始まった「ミサイル防衛」の予算は、18年度予算案などを含め累計で2兆円に迫る勢いです。「ミサイル防衛」のやみくもな強化は、際限のない軍拡につながる極めて危険な道です。北朝鮮の核・ミサイル開発は決して容認できません。しかし、その解決方法は、外交的手段しかありません。 ミサイル防衛の限界 現在の日本の「ミサイル防衛」システムは▽イージス艦搭載の迎撃ミサイルSM3で弾道ミサイルを大気圏外で迎撃▽SM3で撃ち漏らした場合、地上配備の迎撃ミサイルPAC3で対処―という二段構えです。「イージス・アショア」は、SM3を陸上の固定基地から発射するシステムです。 現在、自衛隊が保有するイージス艦のうち、SM3を搭載できるのは4
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