これから書こうとしているのは、お寺に搾取される貧乏な檀家のお話だ。 秋田の片田舎に母の生家がある。元教員だった和尚さんのいるお寺は曹洞宗で、生家はそこの檀家だった。というかその周辺部落のほとんどの家が檀家だった。命日にはハガキで通知をしてくれるなど、聞いていると役所的役割を果たしているように思った。つまり、檀家と各檀家の仏様の命日がデータベース化されているのだった。 人望が厚く信心深かった叔母が婿を取って後を継いでいたが、数年前に病死した。信心深い人(あの世でより仏に近くに行ける人?)や長生きした人は、それなりの大そうな戒名を頂けるというのが慣わしだそうで、大そうな戒名を頂いたことを生家では誇りにしていた。 若くしてなくなった人やあまりお寺に縁のなかった人には位の低い戒名しか頂けない。55歳で亡くなった私の母もごく経済的な戒名で済んだ。 そしてココが問題なのだが、よい戒名にはそれに見合うお