中国人民政治協商会議(国会にあたる)の開会式に出席し、お茶を注いでもらう胡錦涛国家主席 =3月3日、北京の人民大会堂(ロイター) 米国のタイム誌は4月2日「2010年世界で最も影響力のある100人」の候補者リストを発表した。ノミネートされた5人の中国人のうち、まだ27歳の民間人、韓寒の名があった。 韓寒は中国国内では“超有名人”である。彼は17歳の時に若者向けの「新概念」作文コンクール一等賞を受賞してから作家としてデビュー。18歳の時に書いた小説『三重の門』は203万部も売れ、ベストセラー小説となった。 受賞後には、高校を中退して大学にも入らず、いっさいの組織や団体にも属さない「自由人」となった。 本欄でも取り上げた評論家の牛刀同様、彼は今ブログを開設してさまざまな社会批判をしているが、06年からの4年間、韓寒の書いたブログに全国から2億9600万以上のアクセスがあった。 「中国の大学教授