幅が広い。日本音楽学会会長を務めるバッハ研究の音楽学者。国立音楽大学教授。毎日新聞に演奏会評を執筆する音楽批評家。さらに大阪市のクラシック音楽専用中規模ホール、いずみホールのプロデューサー役が今月で20年になった。「筋の通った企画を貫きたいという思いでやってきました」 ホールは住友生命が創立60周年を記念して建設し、90年4月8日に開館。オープニング3カ月で49回もの記念演奏会は豪華絢爛(けんらん)だったが、バブルがはじけ、予算は激減した。 「それがかえってよかった。演奏家の名前に頼らず、質が高く魅力的な演奏会を企画する力が養えました」 毎年約30の自主公演を続ける。席数821では満席でも採算は取りにくい。「すそ野を広げるだけでなく、頂を高めるためにはお金がかかります。しかもクラシックはすべての人のための音楽とは言い難い。住友生命の20年の取り組みは日本の音楽文化の中で希有(けう)な例です
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