ビッグデータに挑む世界中の企業が注目する日本製OSS(オープンソースソフトウエア)が、大量のログデータを高速で集める「fluentd(フルーエントディー)」だ。開発者の古橋貞之氏は、米国でトレジャーデータを共同起業。「DWH(データウエアハウス)クラウド」の開発を主導する。 米国ではプレゼン資料共有サービスのスライドシェアや、オンライン広告最適化技術を開発するコンテキストロジックが、分析用データの収集にfluentdを使い始めました。グリーやNHN Japanといった日本企業のほか、シンガポールの動画配信サービス「Viki」や中国のオンラインTV「PPTV」もfluentdのユーザーです。 fluentdは、様々なシステムが蓄えたログデータを「JSON」という分析に適した形式に変換したうえで、高速に集めるツールです。既存システムの多くは、分析に向かないテキスト形式でログデータを保存していま