玄海原発4号機(佐賀県玄海町)の再稼働で管内の原発が4基態勢になった九州電力が、1万人を超す全社員に対し、今夏の賞与(ボーナス)に合わせて「特別慰労金」を支給していた。支給額は一般社員で5万円以上となる。一方、九電は原発ゼロの時期に値上げした電気料金は据え置く方針で、消費者側からは企業姿勢を疑問視する声も出ている。 毎日新聞が入手した社員への配布文書によると、特別慰労金の支給日は6月8日。「4基再稼働を実現できる見通しとなった」ためで、支給目的は「従業員のこれまでの貢献、努力に報いる」などとある。支給額は特別管理職は7万円、一般社員5万円、キャリア社員3万~5万円で、特別管理職と一般社員には月例賃金の12.44%も合わせて支給した。総額は10億円規模になるとみられる。
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