台風２１号：近畿の農業被害１１０億円超 自治体救済加速 - 毎日新聞傷が付いて出荷できなかった水ナスを見つめる上坂さん＝大阪府岸和田市で２０１８年９月２１日午後３時５１分、芝村侑美撮影 台風２１号の強風による農作物の落果やビニールハウス全壊など近畿２府４県の農業関連の被害は、少なくとも１１０億円超に上ることが毎日新聞のまとめで判明した。猛威を振るった災害から３週間超。特産品の収穫期と重なった農家にとっては経営を揺るがす死活問題で、自治体が独自に救済策を設ける動きが急速に進んでいる。 ２府４県の農業被害は今月１４～２５日時点で、和歌山県の約３７億円と大阪府の約３４億円が際立って多い。和歌山では柿やミカン、大阪ではトマトやキュウリ、イチジクなどが被害に遭った。滋賀県は約１５億円▽京都府約１３億円▽奈良と兵庫の両県がそれぞれ約７億円－－で、調査中の自治体もあるため、被害はさらに膨らむ見通し。関西広域連合は今月２０日に農林水産省などに損傷したハウスの復旧や経営再開
