現在のペースで地球温暖化が進んだ場合、熱中症を避けるには働く時間を今世紀末、世界的に平均5・7時間前倒しする必要があるとの予測を、国立環境研究所などのチームがまとめ、米地球物理学連合の専門誌に発表した。日本も暑い時期には5・9時間程度の前倒しが必要になるという。 労働中の熱中症を避けるため、各国の研究機関などは気温や湿度などで算出する「暑さ指数」が高いほど休憩を増やし、作業時間を短くするよう勧めている。 チームは世界の現在や将来の1時間ごとの暑さ指数をシミュレーションし、今と同程度の作業時間を確保するために必要となる平均的な前倒し時間を調べた。