西日本から北日本の広い範囲に及んだ大雨は、本州付近に停滞した梅雨前線に、南から暖かく湿った空気が継続的に流れ込むことで発生した。専門家によると、激しい雨を降らせる積乱雲が一列に連なる「線状降水帯」も多発しているという。 日本の南海上には太平洋高気圧が張り出し、この西側の縁が水蒸気の通り道となって、南から暖かく湿った空気を運び続けている。 坪木和久・名古屋大教授(気象学)によると、福岡、大分両県で大きな被害が出た昨年の九州北部豪雨では、太平洋高気圧の西縁が今回より西だったため、大雨は九州北部に集中した。今回は昨年より東で、九州から中国、四国、近畿など広い範囲に大雨をもたらしている。
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