全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都港区)は12日、10月末現在のサンマの水揚げ状況を発表した。全国の水揚げ量は9万6788トンで、史上2番目の不漁に終わった前年同期の約2倍となった。すでに漁期後半を迎えているが、数年前までは、平年でも年間20万トン前後の総水揚げ量があっただけに、豊漁とはほど遠い状況が続いている。 同組合によると、昨年まで8年連続水揚げ日本一の北海道根室市花咲港の水揚げは、前年同期比1・6倍の3万9189トン。水揚げ金額は約83・7億円で、前年同期の95%にとどまった。