絶滅の恐れがある生物種を国際自然保護連合(IUCN)が評価するレッドリストの最新版が14日、公表された。日本近海など世界中に生息するナガスクジラの生息数が増えたとして、絶滅危惧種のランクを1段階下げ、最もリスクが低い絶滅危惧2類となった。 絶滅危惧種は3段階に分類され、ナガスクジラは今までは上から2番目の絶滅危惧1B類だった。 捕鯨で生息数を大きく減らしたナガスクジラは1976年以降に商業捕鯨が禁じられると生息数が増加。現在では70年代のほぼ2倍に当たる約10万頭に達したという。IUCNは「引き続き、生息数のモニタリングや保護の努力が必要だ」と指摘している。