毒性が強く、国際的に使用が規制されたポリ塩化ビフェニール(PCB)の海洋汚染が続いており、日本近海などで100年後にシャチがほぼ絶滅する恐れがあるとの研究結果をデンマークのオーフス大などのチームがまとめた。 シャチは世界の海に生息し、食物連鎖の頂点にいるため汚染物質が蓄積しやすい。チームは、今後30~50年で生息数が半減する海域が出かねないとも指摘し「対策強化を急ぐべきだ」とした。 PCBは1970年代に日本を含む多くの国が生産や使用をやめ、2001年に採択されたストックホルム条約でも規制された。だがPCBを含む機器がまだ残っているため壊れて漏れ出たり、回収後に適正に処理されなかったりして、一部が川や海に流出している。 この記事は有料記事です。 残り559文字(全文873文字)
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