(上條倫子 キャスター) 内戦状態が続くシリアでは、反政府勢力が攻勢を強めており、 これに対し、アサド政権が化学兵器を使用するのではないかという 懸念が広がっています。 出川解説委員に聞きます。 Q1: アサド政権が化学兵器を使うかも知れないというのは、どういうことですか。 (出川展恒 解説委員) A1: シリアの反政府勢力は、首都ダマスカスの攻略をめざし、大攻勢をかけています。 今月に入って、アサド政権軍が、化学兵器のサリンを造る準備を始めたと報道され、 反政府勢力の制圧に使うのではないかという懸念が広がっています。 アメリカのオバマ政権は、 「化学兵器の使用は、越えてはならない、重大な一線だ」として、 武力行使に踏み切る可能性を示唆して、アサド政権に強く警告しています。 NATO・北大西洋条約機構も、同様の声明を出しています。 (上條) Q2: アサド政権