1990年、たまがリリースした「さよなら人類」は、一度聞いたら忘れられない強烈な歌だった。ヘンテコリンな歌詞に、奇妙な声。 ルックスもすごかった。ダブダブの服を着たカッパみたいな髪型の人がいて、ドラムを叩くのは裸の大将。ランニングシャツに短パン姿で紅白歌合戦に出てるのを見て、当時小学生だった僕は大笑いした。ギャグだと思ったのだ。 「たまの映画」は、そんな4人組バンドの20年後を追ったドキュメンタリーである。2003年の解散以降、メンバーはそれぞれソロになり、別のバンドやユニットの一員としても音楽活動を続けている。 彼らのインタビューと演奏シーンを織りまぜながら映画は進む。 冒頭に出てくる「ランニングの人」=石川浩司のライブシーンがいい。湯桶やナベが取りつけられた自作のパーカッションを自在にあやつり……というか、あちこちブン回しながら歌って最後はそのなかに潜り込んでしまう。「さよなら人類」の
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