ここのところ色々と忙しいこともあって新刊レビューで手一杯ですが、久しぶりに作家さん特集を書いてみます。 今回ご紹介するのは、変幻自在な作風が特徴の乙(もろは)先生です。なお、先生の最新単行本『トラトラトラ』(茜新社)のへたレビューもよろしければご参照下さい。 乙先生はこれまで4冊の単行本を発表されており、1冊目『ぶらっくぱれっと』と2冊目『死神と僕』は共にメディアックスから。3冊目『KEEP OUT』および4冊目『トラトラトラ』は茜新社から出版されています。 コミックPOT(メディアックス:既に休刊)で活躍された後、現在はコミックRinを主戦場としつつ時々メガストア系列でも描いていらっしゃいます。 【不思議な雰囲気と端麗な絵柄】 メディアックス時代は名作「死神と僕」シリーズ(『死神と僕』収録作)を筆頭に、各種人外娘や姫騎士、くのいち少女が登場するファンタジー系作品が多かった一方、現在では少