一応、エロ漫画レビュアーの真似事をやっているわけですが、レビューというのは面白いもので、シンプルなコンセプトの作品について書くのが時に難しく、複雑な作品について書くことが時にえらく滑らかだったりするものです。 好きな部分もそうでない部分も含めて如何に作品に対して真摯であるかということが、レビュアーとしての僕個人の命題なので、評が難しいということは僕にとって一つの喜びなのかもしれません。 さて本日は、町田ひらく先生の『たんぽぽのまつり』(茜新社)のへたレビューです。本当にレビューが難しい作品だったなと思っています。なお、前単行本『sweet ten diary』(同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。 生者の業を紡ぐ鋭く重厚なストーリーと死のエロスに彩られるセックスシーンに心震わされる作品です。 収録作は、少女売春組織の“死ぬまでなんでもやってもいい子”である少女の物語を一つの軸