アンリツは3月30日、スペクトラムアナライザの新製品「シグナルアナライザ MS2840A(MS2840A)」を発表した。 近年のスペクトラムアナライザは、需要が拡大しているLTEや無線LANなどの測定用として広帯域での測定性能を重視したモデルが主流となっている。一方、マイクロ波帯の無線バックホールやV/UHF帯業務用無線機などの測定では、狭帯域での測定性能を重視したスペクトラムアナライザが必要となる。 MS2840Aは、狭帯域での測定性能を重視したミドルレンジモデルで、スペクトラムアナライザを基本機能とし、測定周波数範囲は9 kHz~44.5 GHzとなっている。キャリア近傍のSSB位相雑音性能は、最高級モデルに匹敵する値(測定周波数1 GHz、オフセット周波数10 kHzにて-123 dBc/Hz)を実現している。 同製品はシグナルアナライザ機能を標準で内蔵しており、瞬時スペクトラム観測